非日常の世界へようこそ

クルーズ船、いわゆる豪華客船で鍼灸師として働くMITSによるブログ。船のことについて自由気ままに書いていきます。それが役に立つ情報なのか役に立たない情報なのかは受け取る人次第。このブログでは誰が何と言おうが自分が書きたいことだけを書いて行くブログですので過度な期待はしないでください。

僕が豪華客船で働いて学んだ7つのこと

船上での生活も4年以上が経ち、船上鍼灸師としては中堅からベテランの域に片足をつっこむ立場まで来ました。

 


そんな僕が豪華客船で学んだ事をまとめておこうと思います。

 

 


1. 治療家は忙しくなり過ぎると心が廃れて行き治療効果が下がる。

 

豪華客船とはビジネスの職場です。

治療効果だけに重点を置いて仕事をすることはなかなか難しいです。

毎月、毎クルーズ売上のターゲットを渡され、毎月ニュースレターで売上のランキングが発表され、売上が低いとどれだけ良い治療を行っていたとしても認められません。

そうなると自ずと売上を上げる為に必要な事を学び実践して行きます。

しかし、業績が上がり忙しくなり過ぎると治療家としての本分を忘れお金を稼ぐことだけに終始してしまう可能性が出てきます。

事実、売上が物凄く良い鍼灸師の中にはゲストからのクレームが多い方が居ます。

中にはクレームが多すぎてクビになった鍼灸師や再雇用されなかった鍼灸師もいます。

僕も忙し過ぎる時には患者さんへの対応に十分な時間が取れずもどかしい思いをしていた時期もありました。今ではバランスを考え、患者さんと100%向き合えないような予約の入れ方はしないようにしています。

 

 

 

2. 同僚との関係を良くする為にはパーティーやバーに一緒に行く事が1番手っ取り早い。

 

船での生活を快適に過ごす為に1番重要だと言っても過言でないのが同僚との関係。

特にマネージャーやシニアセラピストとの良好な関係抜きでスパで快適な生活を送ることは出来ません。

彼ら彼女らとの関係を良くする小技みたいなものはいくつかありますが、

何だかんだ1番手っ取り早いのが一緒にお酒を飲み、パーティーに行き、共に時間を過ごす事です。

お酒の力は時に距離を一気に縮めます。

話をするのが苦手でも構いません。

何故なら面白い話をする必要などないからです。

特に喋らずとも一緒に過ごしてウンウン言いながら相槌を打ちながら話を聞いておけばOKです。

スパの子の中には必ずおしゃべりな子が居ます。

1人2人ではありません。

半数くらいがおしゃべりだったりします。

興味のない話を延々と聞かされるのは飽きますが、たまには付き合って話を聞き流す事で同僚と良好な関係を築くことが出来ます。

僕の場合は笑顔で微笑みながら8割方話を聞き流しています(笑)

この方法の良い点は1度良好な関係を築ければその後毎回話に付き合う必要は無い点です。

船に乗ってからの数週間は努力が必要ですが、その後は好きに生活して行って問題ありません。

これが僕の船での処世術です

 

 

 

3. 人間には4つのタイプが居て、タイプによって有効なアプローチの仕方が違う。

 

考えてみれば当たり前なことかもしれませんが、人は皆違います。

しかし、大きく4つのタイプに分ける事が出来ます。

僕が働いているスタイナー社では定期的にこの4つのタイプの見分け方とアプローチの仕方について学ぶ機会があります。

経験上1度の契約期間の間に1、2回マネージャーからこのトレーニングを受けて来ました。

これはセールスビジネスの考えから作られたものですが、

鍼灸師などの治療家が患者さんにアプローチするのにも応用が出来ます。

社内秘というわけでは無いとは思いますが詳細は省略させて頂きます。

もしかしたらその内記事にしてまとめるかもしれません。

 

 

 

4. 人生には波があり、どれだけ足掻いても結果が出ない時が必ずある。

 

たとえ毎クルーズ同じアプローチを行なっていても結果が出る時と出ない時があります。

それはある程度自分自身の努力で補うことが出来ますが、

たまにどうしようもない時があります。

必要最大限のことをやる努力をすることは大切ですが、

やれるだけの事をやったら割り切ることも必要です。

ダメな時は何をやってもダメだったりします。

そう言う時は改善点を見極め、

次のクルーズに活かせるようにします。

会社のボスもシーズンによって波がある事を理解しています。

もし今回のクルーズがダメでも次回にそれを補う結果を出すことが出来れば認めてもらい信頼してもらう事が出来ます。

また割り切る事が出来れば過度なストレスを溜めず、

次回への対策を考える事でポジティブな状態で新しいクルーズを迎える事が出来ます。

仕事の売上は自分の気持ちによって左右される事が多いです。

特にスパのようにゲストと直接接する仕事では自分の心の持ちようがとても大切です。

 

 

 

5. 鍼灸治療は何をするかは確かに大事だがそれ以上に大事なのは誰がやるかということ。

 

4年以上豪華客船で働いて来た経験からたどり着いた結論です。

鍼灸治療においては、

治療の際に何をするかよりも誰が治療をするのかによって患者さんの満足度や治療結果に大きな違いが出ます。

これは僕だけの意見ではなく、

豪華客船で10年以上メディスパドクターとして働いて来た医師歴30年を超えるドクターも賛同している意見です。

人間性無しに鍼灸師は務まらない。

というのが僕の持論です。

今まではどうだったか知りませんが、

特にこれからの時代、

人間性が備わっていない治療家や医師は淘汰される時代がやって来るでしょう。

成功する者とそうでない者の差は人間性にある。という事を忘れずに。

 

 

 

6. 成功とはどれだけ稼いだかでは計られない。

 

先にもあげましたが、

豪華客船はどれだけ売り上げたかによって評価される職場です。

しかし、成功したかどうかはどれだけ稼いだかによって計られるわけではないように思います。

毎月のようにバンバン稼いでいる鍼灸師の評価が以前一緒に働いていたスパの子達からの評判は良くないなんて事は結構あります。

人生における成功の内容は人によって違うと思いますが、

良い契約を送った、満足の行く7ヶ月間を過ごしたと言える成功の評価は結局は最終日にどんな気持ちで船を降りる事が出来るか次第だと僕は思います。

どれだけ稼いだって惨めな気持ちで船を降りるのであればそれは成功とは言えないだろうし、

逆に言えばお金をたくさん稼げなかったとしても職場の同僚皆から愛されて清々しい気持ちで船を降りる事が出来ればそれは成功と呼べるのではないでしょうか。

人生も同じです。

最後死ぬときに良い人生だったと笑って死ねればそれは間違いなく成功と呼べる人生でしょう。

 

 

 

7. 親しい関係は共に過ごした時間の長さよりどれだけ濃い時間を過ごしたかによって作られる。

 

ボーイフレンドとガールフレンドと言った恋愛関係だけではなく、

豪華客船で出来た友達は本当の家族のような深い関係になる事がとても多いです。

毎日同じ職場で働き、

毎日同じ食堂でご飯を食べ、

隣り合う部屋で暮らし、

バーへ共に行ったり、

港で一緒に出掛けるという生活を数ヶ月続けて居れば自ずと親密な関係を築き上げて行くことになります。

鍼灸師は個室で生活し、

部屋は他のスパの同僚と離れている為、

この限りではない方も中には居るみたいですが、

人付き合いが上手く、

チームで働くことに慣れている方は間違いなく一生の付き合いとなる友達を船で得ることが出来ます。

それは数ヶ月の付き合いでも陸で生活する何倍も濃い時間を過ごしているからです。

船の1年は陸地での10年に相当するなんて意見がクルーの中にはあったりします。

これは豪華客船で実際に働いてみないと理解し難い事かもしれません。

たとえ数ヶ月しか一緒に過ごして居なくても2年3年と会っていなくても再会する事があれば昨日まで一緒に過ごしていたかのような関係に戻り、

たとえ連絡を頻繁に取り合っていなくてもお互いの事を想い続ける関係を得ることが出来るのが豪華客船という生活環境です。

しかしこれは船だけではなく、

どんな場所でも起こり得る事だと僕は考えています。

実際に世界を旅している時に会った友達で現在も親交がある方も居ます。

どれだけ濃い時間を共に過ごせるかが親しい交友関係を作るカギでしょう。

 

 

 

 

 

 

 


まだまだ船の生活で学んだ事はたくさんありますが、

今回はここまで。

 

 

そのうちパート2の記事を書き上げようと思ってます。


MITS

 

豪華客船以外の事は別のブログで書いてます。

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